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最近、馴染みの飲食店を応援する目的で前売り券の販売を支援する動きが拡がっています。
(https://www.chunichi.co.jp/s/article/2020041101001829.html)
この取り組みを否定するつもりはないのですが、前売り券販売に依存して売上を先取りするのは、とても危険です!!
・前売り券は、将来の資金繰りを最も苦しくする。
こんな状況ですので、目の前の資金を確保することが第一です。ですが、前売り券で将来の売上を先取りしてしまうとコロナが落ち着いてお客さんが戻ってきたときに食材を購入する資金が入ってこなくなってしまい、コロナショックを乗り切った後に倒産してしまうという事態が起こります。コロナショックが起こる前のキャッシュレス還元事業により目の前の資金繰りが厳しくなったお店も多いと思いますが、前売り券の資金繰りの厳しさは、その比じゃありません。もう、お金が入ってこないのですから。。
・コロナ禍の資金繰り対策
コロナ禍での資金繰り対策は、(1)出ていくお金を減らす(2)入ってくるお金を増やす(3)支払いを遅らせる。の3つをうまく組み合わせていくことが大切です。
目次
まずは、徹底した経費の削減です。ここが最も大切です。弊社のお客様は、大家さんと家賃交渉をして家賃の減額をいち早く達成しました。大家さんもこんな経済状況で退去されてしまったら次のテナントさんがすぐに決まる保証がありません。これまでの関係性も大いに影響しますが、応じてもらえる可能性があります。それでもなお厳しい場合には提供する料理数の削減を検討してください。飲食店のオーナーにとって最も辛い決断ではあります。ですが、最も大きいコストである食材費をカットすることで経費削減効果が期待できます。
これは、先ほどの前売り券を指すのではありません。政府の支援策をうまく活用して危機を乗り切ってください。具体的には、持続化給付金と特別貸付制度を利用します。持続化給付金は、お金を返す必要がないので該当する場合は、ぜひ利用しましょう。また、日本政策金融公庫の特別貸付制度やセーフティーネット4号保証などを利用し、なるべく長期間でお金を借りておきましょう。
持続化給付金と融資については、現在顧問先さん以外の方にも無料サポートを実施(https://usami-kaikei.com/finance/)しています。
上記の(1)減らす(2)増やすを実行してもなおも資金繰りが厳しい場合には、納税や社会保険料の猶予制度を利用し、支払を先延ばしすることも選択肢の一つです。ただし、これは最終手段としてまずは、徹底した(1)減らす(2)増やすを実行してください。ご相談は、随時受け付けております。お問い合わせは、090-6072-5435まで。
この記事の投稿者 : 宇佐見 紘且
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