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新規開業
こんにちは、宇佐見です。
2021年版の小規模企業白書では、近年の新規開業率は低下傾向にあるとの記載があります。
我が国の開業率は、1988年をピークとして低下傾向に転じた後、2000年代を通じて緩やかな上昇傾向で推移してきたが、足元では再び低下傾向となっている。廃業率は、1996年以降増加傾向で推移していたが、2010年からは低下傾向で推移している
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/shokibo/b1_2_3.html
そうは言っても、開業する人がいなくなったわけではなく、弊社でも毎月のように開業の相談を頂いております。
そこで、開業の時によくある質問をQ&A形式でまとめてみました。見落とされがちで説明すると驚かれるものもありますので、是非ご覧ください。
個人事業主として活動していくことを開始した場合には、「開業届出書」を税務署に提出することになります。
国税庁のHPには、「事業の開始等の事実があった日から1ヶ月以内に提出してください。」と記載があります。
そのため、「開業日っていつにすればいいのか」お問い合わせを頂くことが多いです。
結論は、「いつでもいい」です。
実は、開業日は明確に定義されていないものになります。
そのため、細かい日付を問われないです。
一般的に、サラリーマンを退職して個人事業主となった日や店舗のオープン日を開業日とすることが多いです。
同じような質問で、「初めて売上が計上されたら開業届出書を出さないといけないのか?」と聞かれることもあります。こちらも、売上が計上されたら開業日としなければならないわけではないです。
もちろん、思い出の日を忘れないために初めて売上が上がった日を開業日として頂いても大丈夫です。
青色申告承認申請書は、「新たに事業を開始した日から2月以内」に提出する必要があります。そのため、ご質問の内容だと原則的には「できない」が正解になります。
そう、原則的には・・
公開情報としてお出しできるものではありませんので、お困りの場合はお問い合わせ下さい。
意外と質問が多いのが、この部分です。実は、我々も税務署も気にしているのは、令和何年から青色申告になるのかというところなので、ここの優先順位はあまり高くないです。
そうはいっても、こういう部分こそ迷ってしまいますよね。
選択式の項目が気になってしまうのは、なんとなく分かる気がします。
結論としては、青色申告の65万円控除をお考えの場合は、「総勘定元帳」と「仕訳帳」を選択しておきましょう。
それ以外は、使いそうな可能性があるものだけで大丈夫です。なので、仮に使用しなくても大丈夫です。
参考までに弊社が、選択しているものを掲載しておきますね。
これはダメですね。売上は絶対に計上しましょう。
どんな理由があれ売上をごまかす人とは税理士はお付き合いできません。それくらい重要なものです。
たまに、プレオープンを無事に終えた安堵感でその日の売上金を握りしめて飲みに出かけてしまう方がみえます。手元に現金がないのに・・と思われるようですが、現金が手元にあるかどうかは、まったく関係ありません。
開業日については、いつに設定しても大丈夫ですが、開業日より前に計上された売上高であっても漏れなく集計するようにしましょう。
結論からお伝えすると「OK」です。
これをOKとお伝えするととても驚かれますが、正直我々からは、「なぜ経費にならないと思ったのだろう?」と毎回不思議に思う部分でもあります。
この他にも、開業セミナーを受講した。開業の書籍を購入した。ご挨拶のときに手土産を持参した。会食費を負担した。開業のために資格を取得した。なども経費になります。仮に、3年前から個人事業主として独立するために準備していたのであれば、3年前の領収書でも問題ありません。
少しマニアックですが、開業前に負担したものは、「開業費」となり開業初年度にすべてを経費処理する必要はありません。そのため、開業後数年経って所得が高くなり納税額が大きくなり始めたときに経費計上すると節税額が大きくなります。
いかがでしたでしょうか?
「開業届出書」の相談を受けることが多いですが、本当に重要なのは「青色申告承認申請書」です。決められた期限を過ぎてしまうとお得な制度が受けられなくなってしまうので、忘れずに提出しましょう。
また、青色申告不安・・という方も多くみえますが、そんなに心配いらないです。
「複式簿記とかどうしても無理Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」という場合でも領収書をエクセルなどでまとめておくだけでもなんとかなります。
ぜひ、一度トライしてみてくださいね(o^―^o)
そして最後に、開業費はとても忘れられやすい経費となります。
何年も時間をかけて独立を計画される方もみえますので積み上げるとそこそこの金額になる方も多いのではないでしょうか?気が付いた時からでもいいので、今日から領収書を整理しておきましょう。
この記事の投稿者 : 宇佐見 紘且
私たちは、あなたの夢の実現に向けて二人三脚で取り組んでいく会計事務所です。
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