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美容室開業前にやることを一気に解説します。

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目次

はじめに

 
 
今回は、将来美容室を開業したいと考えている美容師さん向けに
 
 
◆開業するためにまず何をすればいいのか?
 
◆開業時に注意すること
 
◆どのようなスケジュールで開業準備をすればいいのか?
 
について説明します。
これをみれば、開業についての基礎知識はばっちりです!
 
また、最後にPDF1枚にコンパクトにまとまった開業チェックリストをプレゼントしているのでぜひ最後までチェックしてくださいね。
 
 

1.開業の動機を明確にする。

 
 
美容室を開業したい理由は必ず覚えておいて、いつ聞かれても答えられるようにしておきましょう。
 
なぜ開業したいのかがはっきりすると、「それを実現するために何をしないといけないのか」が見えてきます。
 
今働いているところで何かしら満足できていないことがあれば、それが自分で開業する理由の種になります。
 
本当は、開業の理由が世のため人のためになることが望ましいです。
 
けれど、まずは自分にとって都合のいいことで構わないと思います。
 
お金持ちになりたいのか、自分の時間が欲しいのかによってもターゲットも違えば、美容室を開業する立地も変わります。
 
一度ゆっくり考えてみてくださいね。
 
 

2.お店のコンセプトを決める

 
 
お店のコンセプトを決めずに、開業するとターゲットが絞り込めずに、どのような集客方法を取ればいいのかが判断できません。
 
開業時は、敷金の支払や内装工事代などでお金がかかるため、集客にかけられる予算はあまり多くは避けません。
 
闇雲に集客しようとするとコストが増えてしまうだけでなく、お客さんからみても他のお店と比較しても違いが分かりにくく価格だけで判断されやすくなってしまいます。
 
とはいえ、あまりに絞りすぎるのも考えものです。
 
美容師さんたちが陥りがちなのが、ごく一部のおしゃれな層を狙いすぎてしまうことです。
 
開業を予定しているエリアの最寄り駅や街中をよく観察してみてください。
 
そこであなたのお客さんにしたいと思えるような人は、どれくらい歩いていますか?
 
あまりいないようであればそのコンセプトは、見直した方が良さそうですね(;^_^A
 

 

3.理想の立地の探し

 
 
創業動機・コンセプトが決まったら、次は、立地探しです。
ここで重要なのは、『女性の来店を意識した立地』になっているかです。
 
具体的には、お店の近くに4〜6台くらい駐車スペースがある。
 
駐車場への出入りがしやすい道路で、走りながらでもお店が見つけられるなどが必要です。
 
名古屋は完全な車社会ですので、車での来店のしやすさについては、最重要論点になります。
 
多くの人が行き交う駅近物件は、最近のコロナの影響により、魅力が無くなってしまいました。
 
しかし、市街地に出店している美容室さんは、コロナの状況下でも、売上を増加させているところもあります。
 
立地選びはやり直しがききません。
 
慎重に選びたいですね。
 

4.内装業者を決めておく

 
 
自分の思い描いている店舗を実際に形にしてくれるのが、内装業者さんです。
 
厳密には、デザインを行う設計業者と、工事を行う施工業者がいます。
 
ですが、設計施工を両方している業者も多く、設計しかしていなくても、施工業者とは連携していますので、ここでは、まとめて内装業者と呼んでいます。
 
実は、物件探しをする「前」に内装業者を見つけておく必要があります。
 
物件はスピード勝負。
 
希望物件の現地調査がすぐにできるようにするためです。
 
その内装業者を決めるポイントは色々ありますが、一つ挙げるとしたら、
 
👉マジメなところを選びましょう。
 
内装業者は、工事の時だけでなくオープン後も何かとお世話になり、付き合いは長くなります。
 
信頼できるが一番大事な要素です。
 
工事の見積もりがあまりにテキトーで融資が通らなかったケースもあります。
 
おいしいことばかりを言う業者ではなく、本音で語り合える業者が理想です。
 
 

5.美容室の物件を決める

 
 
物件の種類には大きく分けて2種類あります。
 
それは、
スケルトン物件と、居抜き物件です。
 
それぞれの特徴は、正反対の関係になっています。
 
スケルトン物件とは、内装設備の設置が全くないものをいいます。
 
いいところは、1から自由にカスタマイズができることです。
 
反対に、内装費用が多額になり、また工事中も家賃を払う必要があります。
 
また、退去するときも、スケルトンに戻す必要があることが多いです。
 
居抜き物件の特徴は、この逆になります。
 
既に工事がされているため、最低限の修正しかできないかわりに、初期費用を抑えることができます。
 
開業時の経費は少しでも削りたいので、魅力的ではありますが、注意点もあります。
 
もし、設備等が壊れているとすると、撤去費用や新品の設置費用がかかり、思わぬ出費になってしまいます。
 
そのため、事前に専門家の話を聞いておくといいでしょう。
 
預金
 

6.融資を申し込む

 
 
融資の流れについて簡単に把握しておきましょう。
 
まず、申込のタイミングですが、希望する物件が見つかって、仮契約をした後になります。
 
物件が決まると、内装工事の見積もりができます。
 
また、物件の大きさが分かれば、セット面の数・シャンプー台の数・必要となる機材などが、明確になってきます。
 
では、政府系金融機関である日本政策金融公庫を例に、流れを簡単に確認しておきましょう。
 
①開業予定地域の一番近い支店で、融資の相談をします。
 
 名古屋の場合は、名駅・伏見・熱田にあります。
 
②相談窓口で、「借入申込書」「創業計画書」を受け取ります。
 
③面談日までに書類の作成及び必要な書類を準備します。
 
④借入面談を行います。
 
⑤融資のOK・NGの連絡があります。
 
⑥OKの場合、契約書が届くので、必要事項を記入し、郵送します。
 
⑦数日後に指定した銀行にお金が振り込まれます。
 
①~⑦までは、1ヶ月近くかかります。
 
仮契約が済んだら、すぐに融資手続きをしましょう。
 
 

7.事前告知をしよう

 
 
オープン直前になって慌てなくてもいいように、どのように集客をするのかを、ちゃんと考えておきましょう。
 
ここで大切な考え方が、告知と広告です。
 
それぞれ説明します。
 
告知というのは、「私のお店はココにありますよ〜。」と、お客さんに存在を知ってもらうための行動です。
 
対して、広告というのは、「私のお店はこんなお店ですよ〜。」と、お客さんにお店の良さを知ってもらうための行動です。
 
開業時にやるべきことは、どちらでしょうか?
 
正解は、告知になります。
 
この部分を外すと、開業時の大事なお金をドブに捨てることになるので注意しましょう。
 
まずは、オープンはいつか?
 
予約連絡先は?
 
営業時間と定休日は何曜日か?
 
料金はいくらか?
 
どんな感じのお店なのか?
 
をしっかりとお伝えできるものが何かを考えておきましょう。
 

8.オープニングスタッフを採用する

 
今働いているところから指名客を引き継げる場合やセット面が多い美容室にした場合には、人材の採用が必要になります。
 
ただ、人材採用は、想像以上に大変です。
 
現在、全国で美容室の数は24万店ほどあり、年々増加傾向にあります。
 
一方、美容専門学校の入学者は、少子化の煽りも受けて1万8,000人を割り込んでいます。
 
お店が増えているのに、働き手が減っているので優秀な人材はおろか、求人を出してもそもそも応募すらこないなんてことはザラにあります。
 
開業直前に人雇えないとか目も当てられないので、この部分も時間に余裕を持って進めておくことが大切です。
 
寄付

9.保健所の検査を受ける

 
 
言うまでもないですが、保健所の審査に通らないと営業ができません。
 
検査には例えば、以下のようなものがあります。
 
・作業室の面積
 1作業室の面積は、13㎡以上
 
・作業椅子台数
 作業室面積13㎡で作業椅子は6台まで
 
・待合室
 待合室は、作業室と分ける。
 
・床、壁
 不浸透性材料
 (コンクリート、タイルなど)を使用
 
 たたみ、障子、カーペットなどはNG
 
・照明
 作業室の照度は、100ルクス以上
 
などです。
 
なお、保健所の基準は、市町村によって若干異なります。
詳細については、必ず管轄の保健所に確認をしましょう。
 

10.開業の届出を行う

 
 
開業したら速やかに届出書を税務署に提出しましょう。
 
個人事業主を前提に提出が必要な届出書を一覧にしました。
 
提出し忘れると損をしてしまうものもあります。
 

【必ず提出するもの】
 
個人事業主の開業届出書
 
青色申告承認申請書
 


【人を雇う場合】
 
給与支払事務所等の開業届出書
 
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
 

【配偶者さんに給与を 払う場合】
 
青色事業専従者給与に関する届出書
 
【消費税の還付を受けたい場合】
 
消費税課税事業者選択届出書
 

特に申請書ってやつは、出さないと損をする可能性が高いものです。
 
該当する場合は、必ず提出しましょう。


 

いかがでしたか?
 
一度に全部理解するのは大変なので下記よりLINEの友だち登録をぜひお願いします。
 
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最後までご覧頂きありがとうございました。

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この記事の投稿者 : 宇佐見 紘且
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